アルゴ座はギリシャ神話に登場する船アルゴ号をかたどった星座ですが、現在はほ座、とも座、らしんばん座、りゅうこつ座の四つに分割されています。日本の本州の緯度からは星座全体を見ることはできませんが、関東以南では、シリウスが南中する少し前、地平線すれすれにりゅうこつ座の一等星カノープスが見えることがあります。オリオン座やシリウスを手がかりに探してみましょう。
りゅうこつ座の一等星カノープス(Canopus)の名は、トロイア戦争で活躍したギリシャの水先案内人の名に由来しています。また日本では、なかなか見えないこの星が見えると縁起がよいとされ、南極寿老人などと呼ばれています。なお、ほ座とりゅうこつ座にまたがる四つの星で形作った十字型は、南十字星に間違えられやすいことから「にせじゅうじ」の名で知られています。
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